「読み聞かせをしたいのに自分でどんどん本のページをめくってしまう」
「親が読み始めても途中でどこかへ行ってしまう」
こんなお悩みありませんか?
うちはありました^^;
子どもによって、年齢によって、「全然聞いてくれない…」「それどころか、すぐ本破くやん!」と思うことはたびたびありました。
それでも今は3人それぞれに本好きなので、「きっとうちの子は本好きじゃないのね」とあきらめるのは早すぎます!
ちょっとしたきっかけで、今は全然本に興味をしめさない子も、本を読むのが大好きになるかもしれません。
このブログでは「うちの子はこのパターンかも」と思ってもらえるよう、
子どもが本を聞かない原因と、そんなときの対処法について、読み聞かせ歴15年の経験から得たことをまとめています。
絵本は読んで楽しむものだと子どもが知らない問題
「絵本」に初めて触れた子はそれが何に使うもので、どうやって楽しむものか認識していません。
「指ではさむとぺらぺらめくれるぞ」「めくると次々に違うものが出てくるぞ」「重いかな?」「投げるとどうなる?」「味はどうかな?」
まさに「絵本?何それ、おいしいの?」状態です。
だからまずは子どもの気がすむまで、十分絵本に触れさせてあげたらいいと思います。
そのうえで、親が一緒に本をめくりながら、指さしながら、たまに子どもの表情を見ながら声に出して「読む」こと。
何度も同じ本を読むうちに子どもは「ママはいつも同じことを言っているぞ」と気が付くでしょう。
同じ本を読んで、パパまで同じことを言っていたら「あれ?また?」なんて思うかもしれません。
子どもが本を投げたら拾って、ただページをめくりながら読んで楽しむ姿を見せればいいのです。なんなら、子どもそっちのけで親自身が絵本を楽しめれば最高なんですけどね。
「子どもがすぐ絵本を破いてしまう」という問題がありますが、絵本は読んで楽しむもの、と認識していない状態ではこれも当然のことです。
本を読むより、紙が破れるときの「びりっ」という音や、感触を楽しんでいるのかもしれません。
「本は破っちゃだめ!!」と怒りたくなる気持ちは分かりますが、あまり子どもをしゅんとさせないで。
「絵本=怒られる」というイメージを植え付けたくありませんから。
我が家の場合、子どもがなんでも破きたがるタイミングでは、本を隠して焼き海苔を与えておきました(笑)
破いて口に入れても心配ないですしね!
そのうち、破らずに本を楽しめるようになる時がきますから、気長にいきましょ。
絵本を読むタイミングが「今じゃない」問題
よく、夜寝る前に読み聞かせをするのがいいと言いますが、あれは正解だと思います。
なぜなら、昼間の子どもは新しいことを吸収するのに忙しいからです。絵本以外にも子どもの興味を引くものはたくさんありますから。
「さて、家事もひと段落ついたから絵本でも読みましょ」と親のタイミングで声をかけたって、子どもは瓶のふたを開け閉めすることに夢中になってるときかもしれません。
「子どもが退屈で、かまってほしそうにしている」
「子どもが甘えたくて、お膝に乗りたそうにしている」
そんなタイミングで「絵本でも読もうか?」と声をかけるなら、ありだと思います。
その場合、私だったら家事を中断してでも子どもと絵本を読みます。
子どもは、絵本を読んでほしいのではなく、お膝に乗りたいだけかもしれません。
それでも結果として、お膝に座ってパパやママにくっついていれば満足なので本も聞いてくれます。
いや、正確に言うと「本を聞いているふりをしてでもお膝に座っていたい」だけかもしれません。
が、そうこうしているうち絵本の面白さに気づいてしまい、自分から「絵本読んで~」と持ってくるようになるのです。
選んだ絵本が「それじゃない」問題
選書の難しさ、というものはどうしてもあります。
子どもによって、興味関心がまったく違うからです。
つまり、どの絵本なら我が子にヒットするか分からないのです。
こればかりは、いろいろな本でアタックしてみるしかない、と言うしかありません。
絵本に書いてある「〇歳におすすめ」というのも参考にはなれど、答えではありません。
3歳の子でも、2歳向けの本のほうがハマる場合もありますし、「もう〇歳だからこれくらいのストーリー理解できるはず」という思い込みは捨てたほうがいいと思います。
- 人間が出てくる本がいいのか
- 動物やかわいいキャラクターの出てくる本がいいのか
- 乗り物の本や図鑑がいいのか
- 言葉が多いほうがいいのか
図書館で手当たり次第に借りてきてアタックしてみるのがオススメです!
余談にはなりますが、私は次女に対して、絵本との関わりで致命的なミスをしてしまいました。(これは話がそれるので別の機会に。需要があれば書くかもしれません^^;)
そのせいで0歳のとき、次女は「絵本大嫌い!!!」とばかりに絵本を振り払う子でした。
最初は「偶然かな?」と思っていましたが、「これはわざとやってるんだ!0歳なのに?!」と気づいたときには愕然としましたね。
なので、次女が絵本に興味を持つのは3人の子どもの中でも1番時間がかかったと言えます。
何の絵本を見せても「ぷいっ」とそっぽを向いていた次女が、初めて興味を示してくれた絵本のことはいまだに忘れられません。
「絵本なんか大嫌い!」と思っている子でも、強烈にひきつけてくれる本もあります。
どうか、そんな本に出合えるまで諦めないでほしいな、と思うのです。
聞いていないように見えて、聞いている問題
親がせっかく絵本を読み聞かせているというのに、走り回ったりして全く聞いていない子がいます。
これは、本当に聞いていないのかどうか注意深く観察する必要があります。
私は、読み聞かせているうちに自分のほうが楽しくなってきてしまい、子どもが聞いてなかろうが関係なしに読み切ってしまう人です。
息子はその横でベッドの上を走り回ったりして、全く聞いていない様子です。
「聞いていないなら、いいか」と思い、声を出さずに一人で本を読んでいると「あれ?なんでやめるの?」と尋ねてきます。
「え?聞いてたの?」と、こっちが驚きます。
「ここまでどんな話だったか分かるの?」と聞いてみると、ちゃんと答えるのです。
ただ、じっとしているのが苦手なだけか…という新たな発見。
「絵本の読み聞かせはじっと座って聞くもの」という思い込みを捨てれば、聞いていないように見える子どもに対して腹をたてなくてすみますね。
まとめ
子どもに絵本を読み聞かせたいのに、全然興味を示さない!と残念に思うことは意外とよくあるものです。
ですが、ここまで見てきたように
- 本は「読む」ことで内容を楽しむものだ、と分かれば
- タイミングが合えば
- 絵やお話にその子を惹きつけるものがあれば
- じっとしていなくてもいいならば
こんなちょっとしたことで、どんどん本の世界に引き込まれていくこともあるのです。
本を読めば世界が広がる。
それは大人も子どもも同じで、日々生活しているだけでは体験できないようなことが本を通じて体験でき、新しい考え方に触れることができます。
子どもの人生が豊かなものになるように、親も読み聞かせを楽しんでいきましょう!