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読み聞かせはいつまで?小学生にも読み聞かせをするメリット

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子どもが小学校に入るまでは読み聞かせを頑張ったけれど、自分で字を読めるようになったら読み聞かせは卒業!と考えていませんか?

それって実はもったいないかもしれません。

私は、子どもがすらすら字を読めるようになっても読み聞かせを続けることには大きなメリットがあると考えています。

「なんで?自分で読んだほうが早いでしょ?」と思う人も多いですよね。

今回は「小学生になってもあえて読み聞かせを続けることにどんなメリットがあるのか」について考えてみたいと思います。

そして、「いつまで読み聞かせを続ければいいの?」と悩む人が、「できるだけ長く読み聞かせを続けたい」と思えるようになれば嬉しいです。

物語を共有する楽しみがある

我が家では、小学4年生になった息子にもまだ読み聞かせを続けています。

最近のブームは映画化もされた『ルドルフとイッパイアッテナ』の続編シリーズ。

「寝る前にルドルフ読むよ~」と声をかけると、中学2年生の娘でさえわざわざ寝室まで読み聞かせを聞きにきます。

小学1年生ならまだしも、小4と中2なら確実に自分で読んだほうが早いですよね。

読み聞かせだと寝る前の10分程度で、1日1章ずつ。読み終えるのに10日以上かかります。

それでも、あえて「読み聞かせしてもらう」のを待っているのです。

大人だとドラマや映画、ライブ放送なんかをリアルタイムで見てLINEで友だちと盛り上がったり、Twitterで感想をつぶやいたりしますよね。

「同時に見ている誰かとつながりたい」「感想を共有できると楽しい」

まさしく、それと同じ感覚。

同じ物語を読み進め、物語を共有し合うのって「絆」が深まる感じがするし、何より楽しいんですよね。

聞く→話すのサイクルでアウトプットがうまくなる

読み聞かせを終えたら、電気を消して寝る準備に入ります。

電気を消したあと、「あのセリフ面白かったね」などと、軽く本の感想に触れてみます。

すると子どもは嬉々として自分が面白いと思ったことや、心を動かされた場面について語り始めるのです。

「寝るの遅くなるじゃん」

とは思うのですが、ここはちょっと時間をとってでも聞いてあげてほしい。

子どもが話しながら自分の思考を整理したり、言葉にのせてアウトプットする手助けになっているからです。

そしてそれは、授業中に先生の話を聞きながら自分の頭で考えたり、自分の言葉で発表したりする練習にもなっていると言えます。

聞くほうが純粋にストーリーだけを楽しめる

まだ字を習い始めたばかりの子どもだと、本を読んでいるようにみえて実は「字」を追うだけで精一杯、ということがあります。

この場合、確かに本を読んではいるのですが、ストーリーを理解するところまで頭が追いついていません。

「読む」ことに労力を使わず、「聞く」ことだけに集中したほうが、想像力をふくらませながら純粋にストーリーを楽しめます。

また、読み聞かせでは読み手が自然と抑揚をつけたり、セリフに怒気をこめてみたりと読み手なりの工夫をこらしますよね。

読み手の理解力がプラスされて文章にのることも、子どもがストーリーを理解するための助けになります。

長めのストーリーに挑戦できる

小さい頃から読み聞かせを続けていれば、自然と長いストーリーの本を手にするようになるだろう、と思いますか?

もちろん、親の願いはそうですよね。

でも実際に子どもが長めのストーリーに手を伸ばすのには、いろいろなハードルがあります。

  • ちょっと文章量が多い
  • 今までより本が分厚い
  • 字が小さい
  • 漢字にフリガナがない

面白いかどうかも分からないのに、これらのハードルを乗り越えてまで挑戦しよう!という気持ちになるのはなかなか難しいようです。

そこで、「読んであげるけど聞く?」と声をかけると、ぐんとハードルが下がる。

不思議なことに、1度読み聞かせしてもらった本は、その後自分で読むようになります。

「1度読んでもらって、話を知っているから読める」

ということになるようです。

1度も読んだことがなかったときは棒高跳びのように高く、難しく見えた本。

それでも、「面白い本だ」と分かっていればハードルくらいに低く見えてくる。

我が家も、この方法で読めるようになった本が何冊もあります。

小学生にも絵本を読もう

「小学生になったんだから、もう絵本は卒業ね」

などと線引きをする必要はいっさいありません。

字を覚え始めたばかりの1年生には、むしろ小さいころから何度も読み聞かせて、子どもが暗記しているような絵本を読んであげるのもおすすめ。

覚えるほど読んだ絵本だからこそ、習いたての字を確認しながら、すらすら読める。

すらすら読むうちに字も覚えるから、読むことがもっと楽しくなる。

楽しいからどんどん読んでいるうちに、自然と読書好きな子に育っていくのです。

まとめ

今回は、「読み聞かせはいつまで続ければいいか」と悩んでいる方に向けてブログを書きました。

「小学生だから自分で読めるはず」と思っても、あえて読み聞かせを続けるメリットがあります。

  • 物語を共有する楽しみ
  • 話すことでアウトプットがうまくなる
  • 聞くだけのほうが純粋にストーリーを楽しめる
  • 長めのストーリーに挑戦できる

このようなメリットが分かれば、「ちょっと時間をとられるな」「面倒だな」と思う気持ちを抑えて、読み聞かせを続けたくなるのではないでしょうか?

小学生になっても「読み聞かせ」を通じて親子の絆を深めてもらえたら嬉しいです。