「自分から本を読む子に育ってほしい」という親の願いはあれど、子どもの周りには誘惑が多いもの。
「子どもがゲームばっかりする」「本でも読んでくれたらいいのに」と、子どもが高学年になってから悩む親は本当に多いです。
今の時代、ゲームは子ども同士のコミュケーションツールの1つでもあるので完全に切り離すのは無理じゃないか?と私は考えています。
しかし、小さい頃の本との関わりが楽しいものであれば「ゲームもするけど、本も読む」という子になる確率はかなり高くなるはず。
今回の記事では、子どもが本好きに育つよう今すぐ実行できる工夫について、3つお伝えします。
子どもが一番くつろぐ場所の近くに本を配置する
家の中で、子どもがゆったりとくつろぐ場所はどこですか?
ダイニングテーブルでおやつを食べながらテレビを見る、ソファーに寝転がってタブレットで動画を見る、もしくはコタツでごろごろ昼寝する、なんて子もいるかもしれませんね。
子どもの様子をよく観察して、「さて今から何しようかな」モードに入る場所を見極めましょう。
その場所から「よく見えて、手が届く位置」に、絵本を配置するようにします。
我が家では、ソファーの後ろに本棚を置いていました。
しかも本棚も自作し、ソファーに座ったらちょうど手が届く位置に絵本がくるようにしていました。
現代社会では子どもの興味をひく娯楽が多いので、一番手に取りやすい位置に「絵本」という娯楽を置くように心がけなければ、すぐテレビやYouTubeに流れてしまいます。
「読んで、読んで」とせがまれたら面倒かもしれません。
でも、子どもが本を「読んで」などと言うのは本当に小さい時だけなんです。そのうち、「読もうか?」と言ったって断られるのです。自分で読んだほうが速くなりますからね。
絵本が一番手近なところにある娯楽で、しかもパパやママが読んでくれるとなれば、子どもが手に取る回数もぐんと増えますよ。
うちは絵本用の本棚を自作しましたが、今はこんなオシャレな絵本ラックも売っているそうです!!もっと早く出会っていたら、絶対欲しかったなぁ^^;
絵本の表紙というのはプロの画家が描く渾身の一枚だと思うので、表紙が見える状態で並べておいたほうが子どもにも断然魅力的に映るはずですよ。
テレビを見るには「ひと手間」かかるようにする
テレビは子どもにとって魅力のある娯楽ですよね。
我が家も幼児用番組やアニメにはずいぶん助けられました。
しかし、幼児用番組を録画していつでも見られる状態にしておいたり、サブスクを契約して子どもが好きな時に好きなだけ見られるようにしてしまうと、今は楽だけど後が大変。
一度見た番組は必ず消すよう習慣づけたり、サブスクは大人が使うもの、と決めてしまうなどの工夫が必要になります。
そのうえで、「テレビを見たいけどひと手間かかる」状態にしておくのがオススメ。
- リモコンの定位置を取りにくい場所にする(引き出しの中や箱の中など)
- テレビにカバーをかけておき、見るときはカバーをはずしてたたむ、というルールを作る
このくらいの小さな工夫でもずいぶん違います。
だって、ちょっとしたことだけど面倒ですよね。
大人も同じですが、子どもも「面倒だな」と思うことは後回しになってしまうので、テレビは面倒で、絵本はすぐそばにある、という状況なら絵本を選ぶ確率がアップします。
同じように、タブレットやゲームも子どもを強くひきつける娯楽なので「見えない」「すぐ手に取れない」状態にしておく工夫が必要です。
ちなみに私のママ友で、我が家に遊びに来てリビングの様子を見た後、「うちも帰ったらさっそくやる!」と気合を入れて帰った人がいました。
後日その友達の家に遊びに行くと、リビングからテレビが消えていました!!
「え?テレビどうしたん?」と聞くと「2階に持って行った。旦那の部屋に」との返事。
元々テレビが置いてあった棚には、子ども用の本がずらっと並んでいました。
すごい!!うちより徹底してる!!と驚いたのを覚えています。
数年後、その友達の子どもは難しい本でもどんどん読むような本好きになり、難関中学にも合格していました。
誰もがそうなるわけではありませんが、親の覚悟と影響力というものは決して小さくないんだと感じた出来事です。
絵本棚の中身は常にアップデートする
絵本棚に並べておく本は、「子どものお気に入り」と「まだ読んだことのない新しい絵本」が常に入り混じった状態にしておくのが理想的。
「もう楽しいと知っているいつもの絵本」を読むと、安心感を得られます。ジブリの映画が何度再放送されてもそれなりに高視聴率が取れるのと同じですね。
一方、子どもは好奇心が旺盛で、わくわくするような新しいものを求めているときもあるのです。大人だって、ジブリの最新作が出たら見たいですしね。
この両方の条件を満たすためには、図書館の利用が欠かせないでしょう。
小さい子連れで図書館に行くと親は大変な面もあるのですが、本屋さんと違って「子どもが興味を持つ本を手当たり次第に借りられる」という良さがあります。
本屋で選んだなら絶対買わなかったであろう本の中に、思わぬ「当たり」が潜んでいるのが図書館での出会いの面白さ。
我が家も、そうやって図書館で出会い、何度もリピート借りして、最終的に新品で買った本が何冊もあります。
子どもをわくわくさせてくれる新しい本を、いつも本棚に並べておきましょう。
そうすることで、娯楽としての絵本の価値が高まり、テレビや動画に流れなくてもすむようになりますよ。
まとめ
今回は、子どもが本好きに育つよう今すぐ実行できる親の工夫について、3つお伝えしました。
①子どもが一番くつろぐ場所の近くに本を配置する
②テレビを見るには「ひと手間」かかるようにする
③絵本棚の中身は常にアップデートする
たいしてお金もかからず、今すぐ実行できる具体的な方法ですので1つでも気になるものがあればぜひ今日から取り入れてみてください。
目指せ、「ゲームもするけど本も読む子」です!(うちの息子もコレを目指してます…笑)
共に頑張りましょ~!